養老渓谷トレッキング 2015.9.04

ようろうけいこく・千葉県夷隅郡大多喜町



養老渓谷は、千葉県夷隅郡大多喜町から市原市に流れる養老川にある渓谷である。春はツツジ、フジ、秋には雑木の紅葉が美しい。ハイキングコースも整備されている。弘文洞という隧道跡がある。

船は、千葉港の袖ヶ浦の製油所に着桟する。房総半島のほぼ中央にある養老渓谷に行ってみることにする。JR内房線の五井駅で1800円支払いフリーパス買い、小湊鉄道に乗り換える。小湊鉄道は、五井駅から上総中野駅まで続く単線である。(その先の上総中野 - 大原間はいすみ鉄道で繋がっている。)養老渓谷駅までは約1時間の道のりである。列車は1両で、五井駅を出発してしばらくすると田園風景が広がり、製油所や工場が立ち並ぶ海岸線とは異なり、のどかでいい雰囲気ではないか。列車の窓から見る田舎の風景に、しばし船のことを忘れる。

1時間5分で養老渓谷駅に到着する。まどの外を眺めているとその時間を感じさせない。駅には、写真などの飾りがたくさんありとても華やかだ。五井駅で貰った養老渓谷温泉のパンフレットを頼りに養老渓谷に向かう。パンフレットにはバンガロー村・弘文洞跡コース、大福山・梅ヶ瀬コース、滝めぐりコースの3コースが紹介されている。中瀬遊歩道を歩くンガロー村・弘文洞跡コース周辺を巡ることにする。帰りの列車の時間を確かめ養老渓谷駅前を出発する。

まず駅の右側に進みすぐに踏切を渡る。踏切のまわりに2匹の野良犬がたむろする。野良犬なんて最近珍しい。野犬をけん制しながら道を間違え、お寺の方に進むが、間違えに気付き引き返してふたたび観音橋方向へ進む。宝衛橋を渡り、梅ヶ瀬との分岐を左に行き養老渓谷に向かう。坂道を下り吊り橋の白鳥橋を渡りりペンションのある通り進み旅館街のある大通りに出る。左には養老川に架かる二重橋の観音橋がある。観音橋を渡り、山の上にある 出世観音に行ってみる。再び大通りに戻り少し行くと、中瀬遊歩道入口があり右に折れ遊歩道に入る。養老川沿いに遊歩道が続いている。川に架かるコンクリート製の渡りを渡る。渡りながら見る渓谷の景色は素晴らしい。紅葉時期は見事な景色になるに違いない。ただ少し水の汚れが気になる。

今は誰もいないバーベキューの食堂を過ぎてしばらくすると2つめの渡りがある。渡りの手前に投網を肩にかけた地元の中高年男性がアユを探している。話しをきくと、以前この場所で投網を使い40匹のアユを獲ったことがあるそうだ。指さす方向を見ると岩の襞に小ぶりのアユの群れが泳いでいる。今年のアユは小ぶりで数が少ないとのこと。獲ったアユを見せてもらう。独特のアユの香りがする。最近の乱獲により昔ほど獲れないそうだ。その人曰く「悪いことをすれば、その分全部自分に降りかかってくる。善行をつめば必ずいいことがある。」沢山のアユが獲れたときは、近所にお裾分けするそうだ。中高年は、アユの泳いでいる河原に降りていく。

川沿いの森は深くなり、周囲の渓谷美がとてもいい。右手の方に流れる支流を見る。弘文堂跡呼ばれる。以前はトンネルであったが上部が崩落して今の形になったという。共栄橋まで来て中瀬遊歩道は終わる。橋を渡り、舗装道を沿いを歩き温泉街を通過し、養老渓谷駅に向かう。

養老渓谷駅に到着すると出発の時に会った野良犬2匹が寝ている。列車の到着時刻まで少し時間があるので駅前の売店で小豆入りのアイスクリームを買い、かじっていると野良犬が後からついてくる。出入り自由な駅の改札口を抜けホームに入ると野良犬もついてくる。よく見ると2匹とも痩せ、空腹な様子。腹の足しなるかどうか分からないが少しアイスクリームを分けてやる。ホームにはこの駅で飼われているネコもいて、駅の壁にそのネコの写真が飾ってある。名前もあり有名なネコのようだ。しばらくするとどこかの黒ぶちの飼い猫がもう一匹、ゆっくり線路の上を歩いてきてホームで寝そべる。のどかな風景だ。このホームは人間も動物もくつろぐのにちょうどいい場所かもしれない。帰りの列車に乗り五井駅に戻る。また約1時間、列車に揺られる。

久しぶりのミニ旅、暑さもありかなり疲れたが森林浴パワーを得て船に戻る。千葉県内にもこんな場所があることを新発見する。



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コースタイム
14:45養老渓谷駅 → 15:00宝衛橋 → 15:20白鳥橋 → 15:43中瀬遊歩道入口 → 16:10共栄橋 → 16:42踏切 → 16:50養老渓谷駅 (歩行時間:2時間05分 / 歩行距離:5.9km / 累積標高差: +-247m)



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JR内房線五井駅で上総中野駅行きの列車に乗る。
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五井駅を出発して養老渓谷に向かう。
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途中の駅のホームに・・・
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養老渓谷駅に到着する。
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養老渓谷駅前の案内板 - 近くに温泉旅館がある。

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養老渓谷駅前を出発する。
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駅前を右に折れ観音橋の方向に進む。
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踏切を渡り、観音橋の方向に進む。
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まず、宝衛橋を渡る。
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←宝衛橋から見る風景。
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・・・
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左に折れ白鳥橋(吊り橋)方向に向かう。
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歩いてきた大通りを振り返る。
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養老渓谷に架かる観音橋
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観音橋を渡り、トンネルのある急登を登って行くと出世観音がある。
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観音橋から養老渓谷を見る。
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大通りを右に折れ中瀬遊歩道入口に入る。
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川に架けられた最初のコンクリートの渡りを渡る。
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最初のコンクリートの渡りから見る風景

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2回目のコンクリートの渡りを渡る。

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2回目のコンクリート渡りの中央からの風景
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弘文洞跡
弘文洞跡は養老川支流の夕木川(別名・蕪来川)と養老川本流の合流地点の大多喜町小田代および葛藤にあり、養老渓谷においての観光名所となっている。以前は隧道の上部がつながって道が通っていて(古い地形図などで確認できる)、景勝地や釣りの名所として紹介されていたが1979年(昭和54年)5月24日の未明に突如上部が崩落し、現在の姿となった今も独特の風景を作り出している。(Wikipediaより)


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3回目のコンクリートの渡りを渡る・渡りの中央から風景
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中瀬遊歩道の終点共栄橋まで達する。
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点共栄橋から見る風景
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共栄橋を渡りトンネルを抜け広い舗装道に出て養老渓谷駅まで戻る。
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養老渓谷駅
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養老渓谷駅
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養老渓谷駅に住むネコちゃん
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ネコちゃんの家
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養老渓谷駅のホームで野良犬ちゃん
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養老渓谷駅・駅の隣に足湯がある。
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養老渓谷駅から五井駅に戻る。


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